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どんなに厭世的になっても死なない人々が死んじゃいけない人の代わりに生きていると云うロジックが死んでもいい人を土くれ…

詩が枯渇していた 労働の対価として銭を受け取り 銭の対価として飯を得る 膨満する腹の中は 唯物論に支配されている 台風の猛威がもたらしたのは お祭り的な熱狂の連帯で そこにタンパク質やアミノ酸はないが 蒸留酒は多量にあり 皆が夢に酔った後に残ったのが 反吐 日常は何も変わらない お前は貧しいまま お前は苦しいま…
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ジャンボフランク

路上に糞をした犬の 気まずそうな顔 まつエクの飼い主は素知らぬ顔で 寿限無寿限無と呪文を唱える 復活しない勇者 行旅死亡人のような恥の公開 お前らは路傍の石の 筆を折るような激怒を知らない 無遠慮な雨降りの後は ラグビーボールと昼寝する あのカンガルーたちの夢想に似た 火星からの想い出を否定せよ マッチ棒の少女が…
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残酷王と猿芝居

ルイ14世を斬首する マリーアントワネットも容赦なく処刑 負けた奴らを待ち受けるのは ホモサピエンスによる私刑 拷問博物館は大盛況で ネットは炎上大炎上 晒される個人史はいつも滑稽で 殺されてしょうがない奴と人々に説く ちょっと頭が悪いとか ちょっと身体が悪いとか 寿司にわさびを入れぬとか あるいはもっと悪…
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emotional informer

ジムモリスンは酔っ払いだって 昔君は言ってたよね あの頃聞いたハートに火をつけて 未だに歌詞を覚えてる J-POPは甘すぎるって ブランデーを手に君は言ったね エモさに振り切ったカラオケに 反吐が出るって、覚えてる かといってベートーベンじゃあ 硬派すぎるって君は ポリドールの1977年のCD きちんとケー…
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夕飯を前にした肉食者の怨嗟

細切れのフレッシュな野菜の上に 主役顔で鎮座する豚肉 ドレッシングに身を湿らせて コンクリートのような灰色を晒している 食卓にはロココ調の椅子が 虚飾を上乗せして待っている 相撲取りの荷重に耐えられぬ 華奢な仕組みの飯と法律 外は雨降り でも 家の中はロケンロー ドラマーのかく鼾は 機械時計のように繊細で正…
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飽食の大罪

憎むべき上司もおらず 憎しみ溜まる貧窮もなく それでもなんだろ 何かが足りない コンビニが売り出したピザまん 線路の脇で崩れた カラスがそこを清掃して やっぱり何かが足りてない 皆で飲む居酒屋サイコー 恋人と見る映画サイコー 友と打ち上げる花火サイコー それでも足りない何かに慄く ニュースには他人の不…
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three miles from the jazz kissa

チャーリーパーカーうっせえよ マイルスデイビス押し黙れ チェットベイカー話を聞けよ 雷雲が空を埋め尽くしている 高波が岬を洗っている 太陽死後の世界観で 運営されるジャズ喫茶は したり顔のネクタイと お高いジャケットの溜まり場 権威に首輪をつけられて 随喜しながら年貢米を納める その血はやはり赤なのだけど 尻に蒙…
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よく知らない

サマセットモームはよく知らないし マンティコアはもっと知らない 禿げ上がった新渡戸稲造は 説得力を失って札から外された ホテルカリフォルニアを出ると 巨大な庚申塔が建ち 断片的な言葉が歴史を 再放送という形で繰り返している 黄色い痰にはウイルスの死骸が 顆粒スープのように溶け込んで 生命ほどの汚物はないと知らしめる …
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浅草風来

遠雷 音楽的な鉄道と 月並みなエンディングテーマ 国民の祝日になお働かなければならない人々 回り道を重ねた先の 奪い去りたい欲望って、何 合羽橋に棲む河童は 観光客を前に金色に光ってみせる 昭和の残響に埋もれるように 花屋敷の絶叫マシーンがヒトを宙づりにする 国策レベルの誤り 知恵の輪が知恵のないま…
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人工的な空の下で

わりとガチで人って死ぬのねって 渦巻く排水溝に吸い込まれる 使い捨てコンタクトレンズを見てて不意に思う わざとらしさと作為の境界線を カマドウマが跳躍して着地した先は 清潔な古民家カフェの便所で BGMが計ったように般若心経を唱える 空にはたくさんの雲が浮かび 春夏秋冬どの季節にもあり得ない模様を さも当然に有るよ…
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少女漫画の効能

性愛を抜き取られた恋愛は 温泉より湧く湯気のごとく 風に靡いて山肌を駆ける そこに遊興はあるが 小便はない けれど放尿の恍惚だけはあって 言わば医療用麻薬の 明るい側面だけを掬い取った 水底を尊重しない 魂の無い結跏趺坐像 かに見えるがその世界には 勃起するだけの淫欲がある 欲情するだけの情緒がある 活火山がい…
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左右にシェイクする菩薩の道で

閻魔様が腹痛を訴え 仏様は頭痛を抱え 空に上がる虹は 七つの黒色 修羅がチーカマを素手で食い 餓鬼が棍棒に血を塗り込む 逆が道理じゃと疑念して でも月も太陽も平常運転 JR山手線のホームに嘔吐する人 コンビニの成人雑誌に勃起する人 朝の七時から野良着で仕事する人 誰だってオーケストラは嫌いじゃない 詩…
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family restaurant

ファミレスの安食に詩なんてなくて 友達は横でスマホばかりいじっている 取り立てて美味しいとは言わないミートソースパスタの 付着すれば服を損ねてしまう悪逆の汁を思う ツムツムをやっている友人が言う この世で涅槃を得られるのはブッダだけだけど 僕たちは499円のパスタで十分だよね 互いの接待が仕事のおばさま方がきゃあきゃあ笑う…
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リリック・リリィ・ガール

天使の羽が生えた無垢で 波打ち際の砂を撫でる 一点の曇りなき白百合で 手首をかぐわしく匂わせる 放送ラッパから流れる童謡 翻り暴れるジャンパースカート 転回を受けて海に没する太陽の 残照は穢れなき紅で 揺れる髪房からは珈琲の香が レコードの音と流れて大正の 浪漫少女が駆けてゆく その目に映る世界は今 はじまりに満…
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雪景

青く通り過ぎた寒気は その愛児を粉砂糖のように振り落とし 人間社会の鬱屈と痛苦を しめやかに隠し通すことを選択した コンビニに灯る透明な明かりが 無力さを紡ぎながら歴史に回帰する時 不確かに映る富士の峰さえ 油絵に塗る盤石な意志となる 自動車に与えられた自由と翼は 官憲の誘う閨で微睡み いつしかみんなと同じ顔に落ち着…
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慰安旅行

温泉でポンッ 性交でシュッポンッ 栄光の御代は過ぎ去り 惰性の休息。休符。 なぜゴリラは空を飛べないのか なぜサバは空気が読めないのか なぜアリは空気抵抗を知らないのか なぜ反乱分子は世の中と結合できないのか 諦めがお蕎麦として陳列され 一般的なカレーライスで卓が満ちる 草原に憧れたシマウマ オカピはちょっと分かん…
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100均が描く弧と夢遊

100円ショップすごいネ 中国語訛りの友人は 電源プラグに金を出した 奴隷たちの魂の片割れであるその品を 俺たちは硬貨一枚で買い取る そこにあるのは汗水ではなく 悦楽と力の行使と 全体像の見えぬ夢 プラトンの理想社会にも奴隷は存在して だが必要悪だと開き直るつもりはない 俺たちの人生も この真円の硬貨に変換されて …
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ポインセチアと蓮の花

お父さんがお父さんになった年齢を超えて 眼尻に皺が数本走る お母さんがお母さんになった年齢も超えて 身体がバテやすくなったのを感じる 腰が痛いうえ歯に虫歯 寝てるとトイレに目が醒める 公園のブランコの鎖錆び 地域猫も姿をとんと見ない 徹マンの先には徒労のみがあり 第九の中からも歓喜は失われた 通勤…
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騒音ヴァイブレータ

奴輩がまた讒訴しよるわ おばはんがまた唾しよるわ 飛行場みたいな騒音 爆竹の爆ぜる爆音 体育教師の軍隊的な教練に キッズは喚いて我が世の春 ウケるしか言わないJK ライムの皆無のラッパー 名詞ばかりがのさばって 助詞は仕事を失った 労働者が叫ぶメイデー おっさんらの悲痛な叫びが 銭と機動警察に鎮圧される がしか…
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ずるずるの廃棄食品

寂しがり屋の寿司に 怒りんぼのハンバーグを乗せて 横浜港を旅立つ 見送りのお餅たちの歓声を背に 白滝のような波間をゆく 未来は掌の上でフラメンコを踊って 南国フルーツをもてはやす 燃料は羊羹 うまい棒は砲艦 何もなさの恐ろしさを旗印に太平洋を渡り来て我ら ゴミ屑となりて帰りたまらむ 無思想と滅私奉公に別れを告げて …
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おっさんたちのクリスマス

地下鉄で向かい合ったおっさんの 生活に疲れ切った顔 深い皺に衰えて ブルドッグみたいに垂れた頬 世間がクリスマスを寿ぐその日 死にきれなかったおっさんたちを見る 落ち武者みたいに禿げたおっさん 後頭部で寝る白髪のおっさん 虚ろに床見る四十のおっさん 愛を 神よおっさんたちを救いたまえ 愛を せめて祝福の薔薇を与え…
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ゆるふわの師走

割引クーポンで超グラコロバーガーを食えば やすけき心持ちのして眼鏡 埃をふっふ息で払おうと しても世界が定まらない レンジで炊いたバーガーは 焼けた鉄板の夢を見ず 泳げたいやきくんの21世紀は 音もなくしっぽから腐敗していく 退廃芸術は野良犬に食われ 正統派美人は三輪車を漕ぐ 小さな世界を演奏する楽団の 調…
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失望狂歌

サラスヴァティが賭博で捕まる イエスが敵を殴って退場 ブッダは救うべき人を救わなかった 過ちの世界 西の穴に 過ちの世界 蟻を素揚げに 東京が震災で滅ぶ夜 僕と君とでワルツを踊ろう 僕と君とでフォークを歌おう ええじゃないか ええじゃないか ええじゃないか 無責任が許されない時代 偽造通貨が使えない時代 病院が…
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労働賛歌

生を寿ぐ歌を歌え ワイン娘たちの足踏み歌を歌え 汗のしとどに流れ 食いしばった奥歯は潰れ それでも大音声にて歌を歌え 腕に浮かび上がる血管の 黒い蛇のような光沢 諳んじられる精神一到の気合と 踏みしめられた足首の軋みを聞け これが労働である これが労働である これが労働である 生っちろいお肌とさらば …
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カフェインの取りすぎで吐き気がした夜は

カフェインの取りすぎで吐き気がした夜は 緑茶を飲んで渋味に酔おうよ これ以上断捨離できないところまで切り詰めた後は 化粧品を爆買いして惜しげもなく顔に塗ろうよ 鯖缶は何をやっても鯖缶 少女はいくら恋したって少女 フッサールの観測した絶望と希望の現象学に ひとさじの砂糖を加えてとりあえずハッピー 論理矛盾を起こした論破…
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訳が分からない

疲れ切った百円のカニカマが 冷蔵庫の中で負に胎動している ロックンロールの分泌物たる赤味噌が 夕間暮れにさもしい顔で泣く 意味分かりそうで訳分か分からん ドンキーコングなんて知らない若人たち ハイジャックは過去の産物と見做すアナウンサーたち ガリバーみたいに小人の国へ行けば ここではないどこかへ行けるのか お粗末な逆転…
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玉ねぎと肉と人参とじゃがいもを切ってカレーを作る日

生きることが辛くなったら 布団をかぶって眠りましょう 泣くことに疲れたら その静けさを全く味わいましょう 軍隊的精神論の中で 崩落するやっすい肉まん そのふかひれは残念ながら偽物 中華飯店のこさえた夢幻 他人の目が気になったら まずは時計に目を遣って誤魔化しましょう 濃密な報われなさにやるせなくなったら ド…
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ザンクとゴッパでハコテン上家

西のマーメイドで焼き肉をしよう レディーメイドでスーツを作ろう 蚊に刺された痕がどんなに痒くても 痛くなけりゃあ屁の河童 残虐ファイトでお金をもらおう サーチライトに盗人映そう 路上に人が死んでいようと 腐ってなけりゃあ大概オーケー 砂漠で握る巻き寿司 ネタは鯖限定で 放火魔が使ったマッチ 箴言は芥川のパク…
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初秋に語ること

九月の尻尾が見えたなら 蜻蛉も五月蠅く飛ぶでしょう 移り気な宇宙と東洋人も 消臭された世界を知るだろう 叫ばれる連帯責任 明日も興じる麻雀大会 秋は文化の季節だから 夏の下ネタは少し、お休み 九月の尻尾が見えたなら 虫の音夜に響くでしょう 破滅と駅弁を脇に置いて ふらり京都もまた良しとしよう しめやかに降る長…
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埴輪

じりつく太陽 青い海 人を殺すための爆弾 どれも真夏の歴史を作った 福島にフラダンス 大阪に漫才 東京には東京バナナ どれも日本の風俗を描いた デレる猫娘 キレる鬼太郎 声変わりした目玉の親父 どれもゲゲゲの基礎を築いた 埴輪 今目の前にある 埴輪 捏ね上げた土 埴輪 土偶と間違えられるけど 埴…
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