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亀の歩みと兎の知識

蛙は空を飛ばないし 熊は熊を辞めない 地磁気が逆転したとしても 奇想は地面を歩かない Like a rolling stoneってボブディランが 歌った頃に流行ったヒッピー 今もアメリカ西海岸に 住んでいると聞く マイノリティも鰻も妖怪も 商品として成立する世 松茸とダイアモンドは依然 戦争の道具に化けてい…
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 ふぃくしょなる・ぴーす (この詩は2019年11月に作られました)

ブラックジャックは現実派だから 子供相手でも金を取る ドラえもんは身の内に 原子力という脅威を持つ 何者でもない者も 口唇から言の葉の毒を放つ 少年漫画に内包された差別的表現 青年漫画が力説する正しいエロス 少女漫画だけが夢いっぱいの 煩悩まみれの清らかさを説く シリアとかでは普通に人が死ぬし 日本でも殺人事件は起…
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雪崩

金剛の如く煌く玻璃の窓から 差し込む黄金色の熱源 蜥蜴が這うように地球から宙を睨む机の 上に舞い降りた芳醇の黒い液 陶器の艶やかな肌を握り込み 官能で啜る饐えた苦い水は 舌上にワルツを踊りさらなる神秘へと落ちる かつて神の庭で遊覧した翼を持つ者が地に堕ちたように 虹を宿すうたかたに抱かれ ニンフの如く湯浴みして…
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日常系四コマ

「このHoney dewって何かしら」 「知らないの? ハネジューメロンのことよ」 「あなた物知りね」 「ただ読んでみただけよ」 「最近買ったパソコンの調子が悪くて」 「どれどれ……あ」 「何かあったの?」 「ただマウスの接触が悪かっただけよ」 「世界が今とても大変って聞くけど」 「新しい日常なんて言われている…
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永遠の空想

僕は永遠になるんだって 君が書いた遺書 電子上に公開してほら 君は汎神論に与した ずっと歌っていたいだけ 国語の図説に載ってた紀貫之 人の思いは永遠に変わらないよ 君が呟くツイッターはうそぶく 「それで僕は完成する あらゆる事象を呑み込んで 拡張した僕を誰かが見つける 紀貫之みたいにね」 君は日本酒を…
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ざっぴんらいふ

奈良の公園に棲む鹿は 鹿煎餅という生活保障がある 日光に棲む猿は 自ら狩猟採集に励まねばならぬ けど軽井沢の熊よりかは幾分まし かたつむりはピンチの時だけ籠り 日光という恵みを避けねばならない やどかりは文字通り宿借りで 成長すればお引越しをする タワマンに成り上がる前に大概死ぬけど 「こんにちは」「元気?」…
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切り花が枯れる日

そして誰も笑わなくなった 厳めしさが正しさになり 世界は殴り合いを選んだ へらへらすんな 誰ももう笑わない そして誰も笑えなくなった お笑いと不謹慎は等号で 唯一許されたのは強者による嘲笑 だからへらへらすんな 誰ももう笑えない 「だってそうでしょう? 人間って飯を食うし電気も食うんだよ? 仙人だって霞が…
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泣き虫少女は泣き止まない

いつまでも泣き虫で 道端でしゃがみ 助けを請う姿は変わらない 独り立ちできない子供 永遠に小学生 誰かが救いの手を差し伸べてくれるって 心のどこかでまだ甘えてる 夜の公園 大都会 誰も帰らないから 私も帰らない 酒に酔った大人が騒々しく まるで暴力のようで また目を閉じた 一生懸命マッチを擦る 心に灯を灯そう…
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正しさと正しさの鏡像

正しさの檻の中で ほんとうの正しさを模索する 言葉が無力なら行動を と言葉で促す論理矛盾 幸せの還る場所が正しさなら 正しさは幸せと不可分 なのに幸せでない正しさがあり 朝日が苦しい人もいる コンビニで買ったおむすびは 大量消費社会が生んだ不義の子 だけど彼らにも一分の理があって 救えた命を見捨てながら誰か…
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唯物論と、

まるで本のような 整った言葉を並べる君の 開襟シャツに皺はなく でも無謬は正しさの証明ではない 食肉としての畜産も 農業としての稲作も アプリで修正した画像も 正しさを担保しているわけではない 反物質もニュートリノも存在しない 全くの宇宙で 何が君を肯定するのか 家族への愛か 右手の清潔さか それとも全裸の正直…
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卒業式

アクエリアスを開けて 茜色の空を仰ぐ 君と呼べる人はいないし 寄り添う友も当然なく 開けた財布で 諭吉が笑う 校庭で逆上がりする子 まとめた髪に光る日が 青春も長くはないよと 神様みたいな上から目線で それなら僕は どう笑えばいい? 数式は好き 音楽はいまいち 国語はちょっと 古典は分からん この…
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人類正史

白湯を飲む 塩素を忘れた水道水が 胃に落ちて主張する 人権と平和 野生を失った それでも本能は残ってる 遺伝子を受け取るために オスの背中に立てる爪 銃の音 暴力にまみれた歴史が 産み落とした鉄製の どうしようもない言い訳 ギターを鳴らす みんな仲良くと祈り 敢えてコード進行を外す その道に悪意…
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Re:マルキドサド様へ

卑猥な妄想 エッチな発想 性欲に王道のありや? 隣室から聞こえる喘ぎ声 上階から響くベッドの軋む音 陰茎が自由意志で怒張する テレビをつけると現れる 女子アナの脚という氷柱 痺れ アナルの収縮 呼気に含まれる桃色 高収入バニラのへぼテクノが引き出す 笑いとムード 値段が高性能を担保するコンドームを 装着して夜…
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回転と回転体の相違

嘔吐の予感 コマのように回転しながら でも中心は静止している 地球の終わり 再び爬虫類の統べる世が 到来した後は凍る ヒトのホメオスタシス 垂れ続ける鼻水は ゼロからできているわけじゃない スフィンクスの問いに 英雄は答える それはもう人間辞めてますよね 酔った勢いのまぐわい 畑で脱糞 切れ目を入れたみたいに…
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ベタ甘のラブソング

くきやかに 世界色づく レモネード 気分はるんるん 一緒にさ お団子食べて しろたえの 富士見はるかそう どうしてこんなに 楽しいかって すぐそばに君を 感じてるから 大雨の 憂鬱な朝 でも暮れに 虹がかかるよ 前髪を 整えて待つ 駅ホーム 早く会いたい どうしてこんなに 嬉しいかって 君がそんなに 素晴らしいから …
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In The Shadows

今日は踊ろう 明日まで踊ろう 昨日にさよなら 未来におはよう スパークリングワインが隠し持った 溜め込んだ鬱屈の音が 腹の訴えを受け入れる 渇き 飢え 成功という固定観念を求める者どもよ 満月の眠れという命令を無視して 人工的な照明が生む 享楽を貪れ 合唱しよう 音痴だとかそんなことは気にせずに 消費こそが…
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セレブの結婚式を横目に見ながら

酒を飲んだ 弱いから 銭を盗んだ 吝いから 何事も成し得ない 退屈な人生 外は驟雨 傘がない 嘘をついた 狡いから 法を犯した 悪いから キャップを失くした 1.5lのペットボトル 舞う花粉 洟が垂れる 皺が増えた 老いたから 髭が伸びた めんどくさいから 人類が使い果たした 地球という…
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You Are What You Is

風邪を引いた時の心細さと 孵化したての雛鳥のような新鮮さを 素揚げしたポパイの言い訳のように 喚き散らして乙女の顔をしていたいな ザッパは白菜を頭に載せていたけれど 領収書や割引券に興味はなかった 成城石井で毎日ショッピングして ザギンでシースー食ってる顔 そらギブソンだって破産するわ 七十年代が築き上げたロックという…
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どんなに厭世的になっても死なない人々が死んじゃいけない人の代わりに生きていると云うロジックが死んでもいい人を土くれ…

詩が枯渇していた 労働の対価として銭を受け取り 銭の対価として飯を得る 膨満する腹の中は 唯物論に支配されている 台風の猛威がもたらしたのは お祭り的な熱狂の連帯で そこにタンパク質やアミノ酸はないが 蒸留酒は多量にあり 皆が夢に酔った後に残ったのが 反吐 日常は何も変わらない お前は貧しいまま お前は苦しいま…
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ジャンボフランク

路上に糞をした犬の 気まずそうな顔 まつエクの飼い主は素知らぬ顔で 寿限無寿限無と呪文を唱える 復活しない勇者 行旅死亡人のような恥の公開 お前らは路傍の石の 筆を折るような激怒を知らない 無遠慮な雨降りの後は ラグビーボールと昼寝する あのカンガルーたちの夢想に似た 火星からの想い出を否定せよ マッチ棒の少女が…
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残酷王と猿芝居

ルイ14世を斬首する マリーアントワネットも容赦なく処刑 負けた奴らを待ち受けるのは ホモサピエンスによる私刑 拷問博物館は大盛況で ネットは炎上大炎上 晒される個人史はいつも滑稽で 殺されてしょうがない奴と人々に説く ちょっと頭が悪いとか ちょっと身体が悪いとか 寿司にわさびを入れぬとか あるいはもっと悪…
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emotional informer

ジムモリスンは酔っ払いだって 昔君は言ってたよね あの頃聞いたハートに火をつけて 未だに歌詞を覚えてる J-POPは甘すぎるって ブランデーを手に君は言ったね エモさに振り切ったカラオケに 反吐が出るって、覚えてる かといってベートーベンじゃあ 硬派すぎるって君は ポリドールの1977年のCD きちんとケー…
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夕飯を前にした肉食者の怨嗟

細切れのフレッシュな野菜の上に 主役顔で鎮座する豚肉 ドレッシングに身を湿らせて コンクリートのような灰色を晒している 食卓にはロココ調の椅子が 虚飾を上乗せして待っている 相撲取りの荷重に耐えられぬ 華奢な仕組みの飯と法律 外は雨降り でも 家の中はロケンロー ドラマーのかく鼾は 機械時計のように繊細で正…
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飽食の大罪

憎むべき上司もおらず 憎しみ溜まる貧窮もなく それでもなんだろ 何かが足りない コンビニが売り出したピザまん 線路の脇で崩れた カラスがそこを清掃して やっぱり何かが足りてない 皆で飲む居酒屋サイコー 恋人と見る映画サイコー 友と打ち上げる花火サイコー それでも足りない何かに慄く ニュースには他人の不…
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three miles from the jazz kissa

チャーリーパーカーうっせえよ マイルスデイビス押し黙れ チェットベイカー話を聞けよ 雷雲が空を埋め尽くしている 高波が岬を洗っている 太陽死後の世界観で 運営されるジャズ喫茶は したり顔のネクタイと お高いジャケットの溜まり場 権威に首輪をつけられて 随喜しながら年貢米を納める その血はやはり赤なのだけど 尻に蒙…
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よく知らない

サマセットモームはよく知らないし マンティコアはもっと知らない 禿げ上がった新渡戸稲造は 説得力を失って札から外された ホテルカリフォルニアを出ると 巨大な庚申塔が建ち 断片的な言葉が歴史を 再放送という形で繰り返している 黄色い痰にはウイルスの死骸が 顆粒スープのように溶け込んで 生命ほどの汚物はないと知らしめる …
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浅草風来

遠雷 音楽的な鉄道と 月並みなエンディングテーマ 国民の祝日になお働かなければならない人々 回り道を重ねた先の 奪い去りたい欲望って、何 合羽橋に棲む河童は 観光客を前に金色に光ってみせる 昭和の残響に埋もれるように 花屋敷の絶叫マシーンがヒトを宙づりにする 国策レベルの誤り 知恵の輪が知恵のないま…
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人工的な空の下で

わりとガチで人って死ぬのねって 渦巻く排水溝に吸い込まれる 使い捨てコンタクトレンズを見てて不意に思う わざとらしさと作為の境界線を カマドウマが跳躍して着地した先は 清潔な古民家カフェの便所で BGMが計ったように般若心経を唱える 空にはたくさんの雲が浮かび 春夏秋冬どの季節にもあり得ない模様を さも当然に有るよ…
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少女漫画の効能

性愛を抜き取られた恋愛は 温泉より湧く湯気のごとく 風に靡いて山肌を駆ける そこに遊興はあるが 小便はない けれど放尿の恍惚だけはあって 言わば医療用麻薬の 明るい側面だけを掬い取った 水底を尊重しない 魂の無い結跏趺坐像 かに見えるがその世界には 勃起するだけの淫欲がある 欲情するだけの情緒がある 活火山がい…
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左右にシェイクする菩薩の道で

閻魔様が腹痛を訴え 仏様は頭痛を抱え 空に上がる虹は 七つの黒色 修羅がチーカマを素手で食い 餓鬼が棍棒に血を塗り込む 逆が道理じゃと疑念して でも月も太陽も平常運転 JR山手線のホームに嘔吐する人 コンビニの成人雑誌に勃起する人 朝の七時から野良着で仕事する人 誰だってオーケストラは嫌いじゃない 詩…
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